
木製品の仕上げに油を塗ると、木の表面を保護しながら質感を引き出せます。ただし油にはいくつかの種類があり、用途によって向き不向きがあります。工房でよく使う3種類の特徴を整理します。
01 亜麻仁油(あまにゆ):乾燥が早く、硬い膜をつくる
亜麻仁油は乾性油の一種で、空気に触れると酸化して硬化します。木の表面に塗ると、数日で乾いて薄い保護膜ができます。カッティングボードや棚板など、強度が必要な場所に向いています。
ただし、乾燥中に独特のにおいがあります。食器に使う場合は、完全に乾燥してからでないと気になることがあります。工房では二度塗りを基本にしています。
02 くるみ油:食器に使いやすい、においが少ない
くるみ油は亜麻仁油と同じく乾性油ですが、乾燥後のにおいが少なく、食器への使用に向いています。スプーンやぐい呑みなど、口に触れるものに使うときはくるみ油を選んでいます。
乾燥時間は亜麻仁油より少し長めです。塗りすぎると表面がべたつくので、薄く伸ばして余分を拭き取るのがコツです。
03 荏胡麻油(えごまゆ):乾燥が遅いが浸透しやすい
荏胡麻油は乾性油の中では乾燥が遅い部類に入りますが、木への浸透性が高く、内部まで油が入りやすい特徴があります。厚みのある木材や、表面が粗い状態の木に使うと効果的です。
乾燥に時間がかかるため、塗ってから使えるようになるまで数日置く必要があります。急いでいるときには向きませんが、じっくり仕上げたいときに選ぶ油です。
どの油を使うかは、何をつくるか・どう使うかによって変わります。工房の小物はすべて用途に合わせた油で仕上げています。気になる方はお問い合わせください。