
伐採したばかりの木はすぐには使えません。乾燥が不十分なまま加工すると、後から反りや割れが出ます。なぜ木材の乾燥に時間がかかるのか、その理由と工房での扱い方を説明します。
01 含水率とは何か
木材の含水率とは、木の中に含まれる水分の割合のことです。伐採直後の木は含水率が50〜100%以上あることもあります。家具や小物に使うには、含水率を15%以下に下げる必要があります。
含水率が高いまま加工すると、乾燥する過程で木が収縮し、反りや割れが生じます。特に幅の広い板は、乾燥による動きが大きくなります。
02 天然乾燥と人工乾燥の違い
天然乾燥は、木材を屋外や倉庫に積んで自然に乾かす方法です。時間はかかりますが、木の内部にストレスがかかりにくく、仕上がりが安定しやすいとされています。一般的に、板の厚さ1cmあたり1年が目安と言われています。
人工乾燥は、乾燥炉(キルン)で加熱して短期間で含水率を下げる方法です。大量生産には向いていますが、急激な乾燥で内部にひずみが残ることがあります。工房では天然乾燥材を中心に使っています。
03 工房での乾燥材の管理
Morning River Haven では、仕入れた材を工房の裏に積んで乾燥させています。板と板の間に桟木(さんぎ)を挟んで空気が通るようにし、雨が当たらないよう屋根をかけています。
乾燥中の材は定期的に状態を確認します。割れが入り始めた材は、割れた部分を切り落として使える部分だけ残します。時間をかけて乾燥させた材は、加工したあとの動きが少なく、仕上がりが安定します。
木の都合に合わせることが、結果として早道になることが多いです。工房の裏に積んである乾燥中の材を、見学の際に見ていただくこともできます。