
木工を始めると、最初に迷うのが材料選びです。ホームセンターに並ぶ木材は種類が多く、何を基準に選べばいいか分かりにくい。ここでは Morning River Haven で実際に使っている国産材4種類の特徴と、どんな用途に向いているかを整理します。
01 杉(スギ):軽くて加工しやすい入門材
杉は日本で最も多く植林されている針葉樹で、入手しやすく価格も安定しています。軽くて柔らかいので、鑿や鉋で削るときに力が要らず、木工を始めたばかりの方にも扱いやすい材です。
ただし柔らかい分、傷がつきやすいという面もあります。カッティングボードや食器には向きませんが、棚板や収納箱、壁掛けの小物など、強度よりも軽さが求められる用途には適しています。木目がはっきりしていて、仕上げたときの見た目も素直です。
02 ヒノキ:香りと乾きの早さが特徴の実用材
ヒノキは杉と並んで日本の代表的な針葉樹です。杉より少し硬く、独特の香りがあります。香りがよく、乾きが早いため、まな板や食器など水回りで使うものに向いています。
工房でヒノキのまな板をつくるとき、表面を鉋で仕上げると香りが立ちます。使い込むほど香りは落ち着いてきますが、表面を軽く削り直すと戻ってきます。定期的なメンテナンスが前提の材と考えると付き合いやすいです。
03 栗(クリ):硬くて水に強い、道具向きの材
栗は広葉樹の中では比較的入手しやすく、硬さと耐水性を兼ね備えています。昔から鉄道の枕木や土台材に使われてきた実績があり、強度が必要な場所に向いています。
カッティングボードやスプーンに使うと、刃当たりがよく、長く使っても表面が荒れにくいです。加工するときは杉やヒノキより力が要りますが、仕上がりの密度感は広葉樹ならではです。
04 ケヤキ:木目が美しい、仕上げ材の定番
ケヤキは日本の広葉樹の中でも木目の美しさで知られています。硬く重いため加工には手間がかかりますが、仕上げたときの存在感は他の材にはないものがあります。
ぐい呑みや小箱など、手に取って使うものに向いています。ただし硬い分、鑿や鉋の刃が傷みやすいので、道具のメンテナンスとセットで考える必要があります。初めての材としてはやや難しいですが、慣れてくると使いたくなる材です。
どの材が合っているかは、実際に触ってみないと分からない部分があります。工房の見学では木の在庫を手に取って確認できますので、気になる方はお問い合わせください。